AMR臨床リファレンスセンター × はたらく細胞 マンガIP活用事例Vol.86

講談社のマンガやアニメのキャラクターは、企業とコラボレーションし、商品やキャンペーンツールとして活用されることで、新たな価値を生み出しています。マンガIPサーチでは、その代表的な事例を紹介しています。

©清水茜/講談社・アニプレックス・davidproduction

●対象商品・サービス:
・キャンペーン特設サイトの開設
・ポスター、リーフレット等の啓発ツール配布
・イベントでのフォトスポット設置

●キャラクター使用カテゴリー:
広告宣伝

●実施期間:
2023年9月5日(火)~11月30日(木)

●コラボ概要:
国立国際医療研究センター病院内にある「AMR(Antimicrobial resistance)臨床リファレンスセンター」と、人間の細胞を擬人化した人気作品の『はたらく細胞』がコラボレーション。
近年、薬剤が効かない薬剤耐性菌が増加し、世界的な脅威となっており、日本政府はこの問題の普及啓発活動を推進するために毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に設定。AMR臨床リファレンスセンターは、厚生労働省委託事業として、政府が策定した「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」にもとづいた臨床疫学に係る業務や情報・教育に係る業務を担っており、2019年からこの期間に同作品とコラボレーションし、生活者向けの啓発キャンペーンを展開しています。

期間内、キャンペーンサイトでは『はたらく細胞』のキャラクターたちが活動を訴求
AMRについて詳しくはこちら

本コラボでは、キャンペーン期間内に特設サイトを開設し、各種啓発ツールの紹介を行うとともに、「薬剤耐性菌発生のメカニズム」や「AMRの防止策」について解説するクイズも実施。参加者は『はたらく細胞』の壁紙をダウンロードできるなど、薬剤耐性問題を楽しみながら理解できるように工夫されていました。

各所で配布された啓発ツールデザイン(一例)

また、人気キャラクターが集合したポスターやリーフレットの啓発ツールをはじめ、シールやクリアファイル等のノベルティを作成。キャンペーン参加薬局やクリニックを通じて一般に配布されました。さらに、埼玉県が主体となった子育て応援イベントに出展し、ノベルティの配布やキャラクターとのフォトスポットも設置されました。薬剤耐性菌増加問題に取り組む「AMR臨床リファレンスセンター」と、医療との親和性も高い人気作品とのコラボレーションは、世界的な問題に対して幅広い層に高い訴求効果を発揮し、周知の一助となった好例といえそうです。

掲載日:2024年2月29日

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