埼玉県蕨市 × さよなら私のクラマー マンガIP活用事例Vol.91
講談社のマンガやアニメのキャラクターは、企業とコラボレーションし、商品やキャンペーンツールとして活用されることで、新たな価値を生み出しています。マンガIPサーチでは、その代表的な事例を紹介しています。
埼玉県蕨市 × さよなら私のクラマー
©新川直司・講談社/さよなら私のクラマー製作委員会
●対象商品・サービス:
・ビッグフラッグ、キャラクターのぼり等の街頭装飾
・限定オリジナルグッズ、切手販売
・キャラ名刺・ショップカード配布
・コラボラッピング自動販売機設置(株式会社 伊藤園)
●キャラクター使用カテゴリー:
官公庁・自治体コラボ
●実施期間:
2021年3年3月11日(木)~
●コラボ概要:
埼玉県蕨市と、同市を舞台とした女子サッカーマンガ・アニメ作品である『さよなら私のクラマー』がコラボレーション。アニメ放送前の2021年3月11日に、同作品のテレビアニメ化&映画化を記念して、主人公の恩田希役を務める声優・島袋美由利さんが蕨市役所を表敬訪問。ケーブルテレビの行政広報番組「ハローわらび」で作品についての特集を放送したほか、「広報蕨」においても特集が組まれました。
蕨が舞台の女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」特集
YouTube|蕨市公式チャンネル・埼玉県蕨市の行政広報番組「ハローわらび」より
蕨市立第一中学校の線路側ネットには蕨市と「さよなら私のクラマー」製作委員会がコラボして作成したビッグフラッグが掲示されたほか、市内各所にはキャラクターをあしらったのぼりを300本弱掲示し、アニメの聖地をPRしました。
JR蕨駅前をはじめ、市内各所で作品とのコラボ装飾を実施
また、ご当地サイダーやタオルマフラー、タンブラーなど、蕨市限定のオリジナルグッズを販売しているほか、オリジナルフレーム切手も市内や近隣の郵便局などで販売されました。
このほか、市内商店街とのコラボによる限定ショップカード(キャラクター名刺)が制作されるなど、ファンの心をくすぐるグッズが展開されています。
これまでのコラボ期間でグッズも多角的に展開(画像は一例)
加えて2023年からは、「伊藤園」とタッグを組み、、キャラクターやアニメの場面、作中に登場する蕨市のモデル地などがプリント・ラッピングされたコラボ自動販売機が市内のスポーツ施設などに設置されています。
「伊藤園」の自動販売機も作品のキャラクターたちでラッピングされ、スポーツ施設や市役所に設置
継続してコラボレーションが続けられていることから、蕨市はアニメツーリズム協会の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に、2022年版、2023年版、2024年版と3年連続で認定されました。地域一体でアニメと連携し、聖地を目指した取り組みは、多くのアニメファンが巡礼に訪れるなど大きな盛り上がりを見せ、さらには「女子サッカーを応援する街」としてWEリーグ(Women Empowerment League:日本女子プロサッカーリーグ)クラブと連携した取り組みを進めるなど、街の活性化に寄与する事例として注目を集めています。
掲載日:2024年3月29日