長野県中野市 × 彼女、お借りします マンガIP活用事例Vol.139
講談社のマンガやアニメのキャラクターは、企業とコラボレーションし、商品やキャンペーンツールとして活用されることで、新たな価値を生み出しています。マンガIPサーチでは、その代表的な事例を紹介しています。
長野県中野市 × 彼女、お借りします
Ⓒ宮島礼吏/講談社
●対象商品・サービス:
・描き下ろし短編マンガ制作
・体験型コラボARコンテンツの制作・配信
・等身大アクリルスタンドの制作・設置
・コラボイベントの開催
・ラッピングタクシーの運行
・壁面アートの設置
・オリジナルグッズの制作・販売
・プロジェクト特設ページの開設
●キャラクター使用カテゴリー:
官公庁・自治体コラボ
●プロジェクト実施期間
2024年12月8日(日)~2025年2月28日(金)
●コラボ概要:
デジタル技術を活用した観光サービスの品質向上を目指す長野県中野市では、「観光DX」に取り組む一環として、同市出身の漫画家・宮島礼吏氏の人気作品『彼女、お借りします』(講談社「週刊少年マガジン」連載中)とコラボレーションを行いました。この取り組みでは、同市の観光客誘致や関係人口の創出、地域の活性化を目指し、さまざまな企画やイベントが展開されています。
コラボの目玉として、主人公・木ノ下和也とヒロイン・水原千鶴が中野市を訪れるオリジナルストーリー「~長野県中野市番外編『宮島と彼女』~」が描き下ろされました。この短編マンガは、作品16巻とのつながりも楽しめる内容となっています。
描き下ろし短編マンガのネーム
さらに、中野市とNTT東日本グループは、AR技術を活用した体験型オリジナルコンテンツを制作しました。スマートフォンやタブレット用アプリ「XR City」を通じて、描き下ろしマンガのシーンを再現し、作品世界に没入したかのような光景を提供します。
※「AR」=「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」を意味します。スマートフォン等の端末を通じて見ている光景にCG映像等が合成され、実在するかのように見せる技術のこと。
描き下ろしマンガで描かれたシーンがARで体験できる施策を展開
12月8日(日)の「なかのかのかり祭」は市民会館および市役所駐車場で開催され、コラボコンテンツの一斉披露や描き下ろしマンガ冊子の抽選会など、多彩なイベントが行われ、多くの参加者で賑わいました。このほか、描き下ろしマンガに登場した施設での等身大アクリルスタンドの設置、ラッピングタクシーの運行、壁面アートの展示といった企画も展開され、さらにオリジナルグッズの制作・販売も実施されました。
SNS上では、「コラボで中野市を初めて知ったが、ぜひ訪れたい」「ARの配信場所に温泉やりんご園もあって観光地として充実している」といった声が寄せられ、話題を呼び続けています。
「広報なかの」の表紙デザイン(画像左)/「なかのかのかり祭」ポスターデザイン(画像右)
ラッピングタクシーデザイン(画像下)
市内に設置された等身大アクリルスタンド(画像左)とオリジナルグッズ(画像右)
※グッズ画像は開発中のもの
新たな観光地づくりや既存観光地の魅力発信強化を推進する街と、シリーズ累計1,300万部超えの人気マンガとのコラボは、同市の新たな観光客誘致の一大プロジェクトとなりました。
掲載日:2024年12月24日