著
くさか 里樹
超高齢社会に突入する日本にとって、他人事にはできない問題をリアルに描く
「成年後見制度編」第二弾。2000年、「介護保険制度」と同時期に産声を上げ
たもう一つの制度。「成年後見制度」は、その人らしい尊厳をどこまで守るこ
とができるのか?近隣に住む独居高齢者が突然認知症になった時、家族は、
隣人は、そして高齢者本人はどうする?一人の独居高齢者・犬塚時枝を通じ
て、認知症になった親の心情看護を家族はどうするか?地域はどう関わるべ
きか?「後見人」の在り方は?そう遠くはない日本の未来がここにある!
幼なじみの仁の影響や特別養護老人ホームの現状を目の当たりにして、介護の世界へ。問題行動を起こすので職場を転々としている。お調子者
介護保険制度がはじまったことで介護ビジネスに目をつけ、高校を中退して介護の世界に入る。社会福祉士の資格を取得
福祉専門学校出身。介護福祉士資格取得のために学校へ来た百太郎と仲よくなる。現在は蝶子にそそのかされデイサービスの所長となる
団地住まいの老人。団地仲間の小暮が孤独死したのをきっかけに丈夫と仲よくなる。百太郎とも仲がいい
司法書士。百太郎や仁の知人。九重理恵の任意後見人でもある
リカーショップカワグチの店主で、民生委員を務める。山咲正孝の幼なじみで、日々木玲子宛に九重理恵のマンションの鍵を預かっていた
県庁の高齢者支援課介護サービス班職員。悪徳有料老人ホームの実情を知り、改善したいと思うも県庁の体制ゆえ、なかなか動けずにいた
県庁の高齢者支援課介護サービス班長。かつて小池と同じ志を持っていたが、そのせいで困った人が出たため大人しく仕事をしていた
かつて女性宇宙士として活躍。父が認知症になったが、柔軟な対応力で認知症へと向き合っていく
まともな職につかず生きてきたが、一発逆転ホームランを狙い高齢者ビジネスに目をつける。自分も高齢者も得することをと思っていたが…
仁が講演に行った東北で巨大地震に巻き込まれ避難。そのときに出会った高齢者の男性。体調不良で倒れていたが回復した
64歳。フリーのデザイナーとして自由奔放に生きてきたが、独身仲間の理恵が倒れたことで、セカンドライフを考えるように
玲子の独身仲間。脳出血で倒れ、不自由な体に。まだ健康だった頃に老後のライフプランを考えていた
税理士。新居の向かいに住む時枝が認知症高齢者だということに気づく
吉崎の向かいの家に住む独居老人。認知症ゆえに本人が気づかぬうちに孫や娘夫婦から財産をとられていた
特別養護老人ホーム“ふく”の介護主任。看護師の資格を持っている。厳しくも同僚の百太郎のことも入居者のことも気にかけている
特別養護老人ホーム“ふく”の入居者。入居者で自治会を作ろうと、自治会長になる。百太郎と仲がいい
かつては広告代理店のやり手営業マンだったが、定年退職後、認知症を患ったことに気づき自身でもショックを受ける
百太郎と仁の高校の同級生。一度は介護の世界に進んだが挫折。ホステスに。喜久雄の息子・純と付き合っていた
父・喜久雄が認知症になりショックを受ける
中堅企業の中間管理職。弟夫婦から認知症の母親の介護を押し付けられ、家族がバラバラになりかける
誠一の母のもとにやってきたフィリピン人ヘルパー。陽気だが、家族を大切にする心が誠一たち家族の絆を取り戻すきっかけになる
総合介護サービス企業「マンモスケア」の最高顧問。脳内出血の後遺症で要介護度3に。それで自身の会社のサービスが杜撰だったと気づく
総合介護サービス企業「マンモスケア」の人間。仁たちが立ち上げた介護支援事務所を潰そうとする
グループホームの入居者。性欲旺盛で、それがホーム内で問題となり施設を退去させられてしまう
父の介護のため早期退職して実家に戻ったが、父の態度にストレスが溜まり、虐待してしまった
脳溢血で半身不随となった正孝の父。寝たきりだが昔の勢いで正孝に叱責していたところ、彼から虐待を受けることに
認知症の義父・鹿雄の世話に追われ入院までしてしまうが、ヘルパーの百太郎と出会い救われる
公子の義父。認知症だが、こだわりや奇行が多く、百太郎以外のヘルパーとは反りが合わなかった
製品名 | ヘルプマン!(1) |
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著者 | |
発売日 | 2004年05月21日 |
初出 | 『イブニング』2003年11号~14号、19号、2004年1号~5号 |