ヒストリエ(1)

ヒストリエ(1)
著者
  • 岩明 均

掲載誌

内容紹介

『寄生獣』で世を震撼させた岩明均氏が漫画家としてデビューする前から温めていた物語、それがこの『ヒストリエ』。舞台は紀元前、後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作です。蛮族スキタイの出身でありながらそれを知らず、都市国家カルディアでギリシア人養父母に育てられたエウメネスは、そのおかげでギリシア的教養を身につけることとなる。ある日養父がスキタイ人に殺され、自分の出自を知ったエウメネスは奴隷の身分に落とされてしまう。それが彼の波乱の旅の始まりだったのです。

トピックス

第16回手塚治虫文化賞 マンガ大賞 受賞

登場人物紹介

  • エウメネス

    カルディアの有力者の次男として育つが、実は養子でスキタイ人。一度は奴隷に身を落とすが自由の身になり、旅の途中で出会ったフィリッポスの書記官となる

  • フィリッポス

    マケドニア王。商人を装い旅をしていた時にエウメネスに出会い、その知識や観察眼を気に入り、自分の元に来るよう誘う。冷徹だが子煩悩な一面も

  • アレクサンドロス

    フィリッポスとオリンピュアスの間に生まれた王子。文武両道で人柄もいい。ヘビのようなアザが顔にある。二重人格で、ヘファイスティオンという人格を持つ

  • ヘファイスティオン

    アレクサンドロスの中にいるもう一つの人格。ヘビが嫌いで、彼の人格が表に出ているときは、化粧で顔のアザを隠している。主人格と異なり乱暴者

  • オリンピュアス

    フィリッポスの第4王妃でアレクサンドロスの母。幼かったアレクサンドロスにフェファイスティオンの人格を植えつけた。邪魔者は排除しようとする冷酷な女性

  • エウリュディケ

    エウメネスが居候しているマケドニア貴族・アッタロスの姪。エウメネスと恋に落ち結婚の約束をするが、突然フィリッポスの第7王妃になることに

  • ヘカタイオス

    カルディアの有力者。エウメネスの養父の側近だったが、ある事件を利用して主を殺害。それを糾弾したエウメネスの出自を暴露し、奴隷として売り飛ばす

  • カロン

    エウメネスの元従者。エウメネスが奴隷に身を落とした後も、口調はぞんざながら世話を焼いてくれた。エウメネスをある事情から息子のように思っていた

  • アリストテレス

    ギリシアの哲学者。ペルシアにスパイ容疑で追われていた時にエウメネスと出会う。フィリッポスの肝いりで開校したミエザで、有能な若者の指導を行う

  • パルメニオン

    マケドニアの将軍でフィリッポスの腹心。マケドニア軍を支えるギリシア随一の名将で「王の左腕」と呼ばれる。王はその後継にエウメネスをと考えている

  • アンティパトロス

    マケドニアの元老でフィリッポスの腹心。パルメニオンとともにフィリッポスを支えている。エウメネスの有能さに目をつけ、ある仕事を依頼する

  • パウサニアス

    マケドニア王宮の王宮護衛兵。アレクサンドロスと顔立ちが似ているが、獅子に襲われた大きな傷がある

製品名ヒストリエ(1)
著者
  • 岩明 均

発売日2004年10月21日
初出『アフタヌーン』2003年3月号~11月号

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