著
新井 英樹
石川リン、19歳。自身初の世界タイトルマッチに挑むプロボクサー。みずからの才能に対し露ほどの疑いを持たない男。しかも天から才能までをも与えられてしまった男――。
「天才」とは、猛々しくもはかなきもの。「才能」とは、長い年月の修練を経てなお一瞬で壊れるもの。そして「拳闘」とは互いの肉を喰らい合うもの。
高校を中退して上京し、19歳で世界S・フェザー級チャンピオンになったボクサー。世間を嘲笑し、自らの才能を一切疑わない本物の天才だが、誰にも理解されない孤独な1人の青年
元J・ウェルター級世界チャンピオンで「不世出の天才」と呼ばれ、24戦全勝の記録を残し引退。その後、ジムを開き凛と出会い師匠となるが、実の弟子のアンチ
中尾ボクシングジムの実質経営者。変わり者の会長とリンにいつも手を焼かされている苦労人だが、人情に厚く渋々面倒を見ている
リンの同郷の幼馴染で彼が恋心を抱いていた女性だが、人を見下すような振る舞いに嫌悪してこっぴどく振る。彼の唯一の弱点でもある
元極道の世界ライト級チャンピオン。経歴を感じさせない人格者で「男の鑑」と呼ばれ人気もある実力者。自分とは正反対の生き様のリンに自分の過去の亡霊を見る
製品名 | RIN(1) |
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著者 | |
発売日 | 2006年06月06日 |
初出 | 『ヤングマガジン』’05年第46号~第52号、’06年第1号 |