著
惣領 冬実
1491年、11月。フィレンツェの大富豪ロレンツォ・デ・メディチに見込まれたアンジェロは、各国から貴族や有力市民の子弟が集まる名門・サピエンツァ大学ピサ校に入学、一人の青年と出会う。彼の名はチェーザレ。スペイン出身で、父は教皇庁のナンバー2という名門貴族。はるか昔、全ヨーロッパを支配し巨大な帝国を築いた英雄と同じ名を持つ青年は、のちに現代政治学の祖・ニッコロ・マキァヴェッリの名著『君主論』のモデルとなり政治の天才と謳われた人物だった……。
闇に葬られた若き英雄が、今甦る。超美麗ルネッサンス絵巻!
15世紀のイタリア、ルネッサンス時代。現代政治学の祖・マキァヴェッリに「理想の君主」とまで謳われながら、歴史の闇に葬られた英雄チェーザレ・ボルジア。争いに向かおうとする不穏な時代に、全ヨーロッパ統一という野望を抱いた男の戦いの物語。
教皇を輩出したスペインの名門貴族の庶子。文武両道の天才。父親のロドリーゴを教皇に就任させるべく策を巡らせる
ボルジア家当主でチェーザレの父。枢機卿にして教皇庁の行政をつかさどる副尚書。次の教皇選挙に向けて画策中
枢機卿。教皇に対して絶大な影響力を持つ。ボルジア、メディチの敵
三国同盟の中心人物。イタリア随一の銀行頭取にして、フィレンツェを実質的に支配していたが病に冒され急逝
ナポリ国王。ミラノに不信感を抱きつつもロレンツォの調停で三国同盟に参加。高齢のため認知力が低下している
ミラノの実質的支配者。隣国フランスからの侵略の危機を常に抱えている
ロレンツォの次男。枢機卿。きたる教皇選で彼の一票を得るためボルジア家は画策を続けている
枢機卿にしてピサ大司教。ジュリアーノと姻戚関係にあるがボルジア派
ルドヴィーコの弟。かつてロドリーゴの援助で枢機卿に就任できた。暴走する兄に手を焼いている
ロレンツォの長男。メディチ家の現当主。父の方針を転換し、ミラノを切ってナポリとの二国間同盟を図ろうとしている
製品名 | チェーザレ 破壊の創造者(1) |
---|---|
著者 | |
発売日 | 2006年10月23日 |
初出 | 『モーニング』’05年17号、26号、31号、35号、40号、44号 |