著
大和 和紀
陸軍少佐の娘。勝ち気な性格でおてんば。最初は許嫁の忍が嫌いだったが、一緒にいるうちに好きに。彼が戦地で生き残っていると信じ、帰ってくるまで出版社で働き伊集院家を支えた
陸軍少尉。日本人の父とドイツ人の母の間に生まれる。紅緒の許嫁で、彼女と一緒にいるうちにどんどん好きになる。しかし小倉へ異動後、シベリアへ。ここで戦死したと思われていたが…
出版社「冗談社」の編集長。大の女嫌いだが、吉次に紹介してもらった男勝りの紅緒を採用。しかし、一途に忍を待つ彼女のことをいつの間にか好きになってしまい…
歌舞伎役者で紅緒の幼なじみ。紅緒が好きで、忍の屋敷に行った彼女を追いかけて、女性のふりをしてメイドになったことも
小倉の部隊でシベリア出兵のときに忍の部下だったが、満州で「黒い狼」という名で馬賊のリーダーに。紅緒のことが好きだったが、環に出会い彼女の気の強さに惹かれる
紅緒の女学校の同級生。成績優秀で新聞社の記者に。忍のことを子どものころから憧れていたが、紅緒の思いに気づき身を引く。鬼島に出会い、彼に惹かれる
侯爵。ロシア革命の最中、政府からの追及を逃れて日本に永住するため妻・ラリサと来日。その正体は忍だった。本物のサーシャはシベリアで亡くなった
シベリアで負傷した忍を助け、記憶喪失だったことをいいことに、彼に自分の夫・サーシャ=ミハイロフ侯爵だと思い込ませた。結核で体が悪く、サーシャ(忍)にすがっている
柳橋の芸者。戦死した忍の友人の妻だった。気落ちした彼女を励ましてくれた忍のことを一時想っていた
華族の落ちぶれの娘で、16歳で銀行家のもとへ嫁いだ。金で買われた結婚だと思い、それを恨んで夫には冷たい態度をとっている。冬星は、夫と結婚する前の恋人との子ども
忍の祖母。かつて紅緒の祖父と恋に落ちたが結ばれず。その思いを忍に託し、彼が花村家の令嬢と結婚することを願っている
忍の祖父で伯爵。公家の家系であり、妻がかつて旗本の家系である紅緒の祖父と恋に落ちていたことを知っていたため、旗本が嫌い
おてんばな紅緒にほとほと手を焼いている。代々徳川将軍家につかえた旗本の家系。紅緒が幼いときに妻を亡くしている
ロシアの侯爵夫人。本物のサーシャの母で、忍の母でもある。シベリアまでサーシャとラリサと逃げてきたが、満州でひとり行き倒れていた
車ひき。ひょんなことから紅緒とケンカしたときに、彼女に負けてしまった。それがきっかけで紅緒のことを「親分」と呼び、以来、彼女の家人となる
忍の家の奥女中。最初は紅緒のことを伊集院家にふさわしくないと思っていた。しかし、忍が戦死したと伝えられたあとも家を守る彼女を支えたいと、無給で伊集院家に残る
花村家のばあや。おてんばな紅緒にいつも呆れている
冬星のお見合い相手で、断られているのに編集部まで押しかけ、何かと紅緒と張り合うように
紅緒が反政府主義者だと誤認逮捕されたときに入れられた女囚牢の牢名主。釈放され、ゴムひもとタワシのセールスで紅緒の家に。それがきっかけで彼女の家に無理やり居候する
陸軍中将閣下。忍などの人事を掌握している。「アヤヤ」「オヨヨ」が口ぐせ
忍の上官。彼のすかした態度が以前から気に入らなかった。偶然、生意気な態度をとった紅緒が忍の許嫁だと知り、余計腹を立て、彼を小倉へ飛ばす。しかし悪事がバレ、満州へ
忍の友だちの作家。「怪傑ライオン丸」と呼ばれていた。美人に弱い。純文学を目指しているので娯楽物は書かないが、紅緒の雑誌に書いてもらえることになる
製品名 | はいからさんが通る(1) |
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著者 | |
発売日 | 2002年07月10日 |
初出 | 『週刊少女フレンド』1975年第7号~第13号 |