著
堀尾 省太
佑河樹里は失業中の28歳。家では父・貴文と兄・翼、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。 だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たちの以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れ、襲撃者の一人の頭を捻り潰した。
謎の宗教団体・真純実愛会にさらわれた家族を救うため、樹里たちは祖父がひた隠しにしてきた術を使い森羅万象が止まった世界「止界」に飛び込む。 だが、誘拐犯たちのアジトに乗り込んだ樹里たちは、自分たちと同じく、止界の中で動ける者たちに遭遇する。 異形のモノが跋扈する世界を抜けて、元の日常に戻れるのか?
※
誘拐された甥と兄を救出するため祖父と貴文と共に止界術で時を止めた世界”止界”に入るが……
樹里の祖父で、止界術の代々の伝承者。性格上の問題から息子や樹里に止界術のことを秘密にしていた
佐河順治の相談役。22年前、じいさんと佑河樹里が実行した止界術により、止界で家族を失っている
宗教団体「真純実愛会」の現教祖。佑河家から止界術を奪い取ることを目的に、誘拐事件を起こした
樹里の父親。自分にも他人にも甘い自堕落な性格により、止界術を伝承されなかった
樹里の兄でほぼ引きこもりの生活を送っている。たまたま真の迎えに行った時に一緒に誘拐されてしまう
樹里・翼の甥。幼稚園からの帰り道に、迎えに来た翼とともに誘拐されてしまう
金で雇われた誘拐実行部隊の一人。非常に頭のキレがよく、冷静沈着に行動し最も合理的な選択をする
金で雇われた誘拐実行部隊の一人。実行部隊を集め、計画に参加するが、間島の過去を聞き、彼女に協力していく
製品名 | 刻刻(1) |
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著者 | |
発売日 | 2009年08月21日 |
初出 | モーニング増刊『モーニング・ツー』2008年10号~14号 |