著
弐瓶 勉
内容紹介
対話不能の異生物・ガウナに太陽系を破壊された人類の一部は、巨大なる播種船・シドニアで繁殖しながらレム恒星系を目指し、宇宙を旅する。
シドニアの最下層で育った少年・谷風長道（たにかぜ ながて）は、衛人（モリト）操縦士訓練学校に入学。さまざまな少年兵たちとの関係に翻弄され、地上で初めて出会った少女・星白閑（ほしじろ しずか）と急速に親密さを増してゆく。
艦長の推挙により、歴史的名機である一七式衛人・継衛（ツグモリ）に搭乗し、ガウナと戦う！
太陽系を異生物・奇居子（ガウナ）に破壊されて千年。人類の繁殖と生産を維持しながら宇宙を旅する、巨大なる播種船・シドニア。シドニアの最下層で育った青年・谷風長道は、衛人（モリト）と呼ばれる大型兵器の訓練生となり、歴史的名機・継衛（ツグモリ）への搭乗を許される。長道の命を賭（と）した戦いが今ここに幕を開ける！
登場人物紹介
谷風 長道
人類が唯一繁殖を続ける播種船シドニアの地下で他人と関わることなく祖父に育てられた青年。小林に拾われ「衛人（もりと）」の操縦士訓練生となり、奇居子（ガウナ）と戦うことに。食べ物に目がない
星白 閑
衛人操縦士訓練生副代表。奇居子との戦闘によりシドニアへの帰還がもう不可能と思われる窮地に見舞われた際、我が身を顧みずに助けに来てくれた長道と少しずつ距離が縮まっていく
科戸瀬 イザナ
性別を持たない「中性」の衛人操縦士訓練生。他の訓練生たちに煙たがられていた長道に最初に声をかけ、何も知らない長道にシドニアや衛人のこと教える
岐神 海苔夫
岐神グループの御曹司。成績優秀な衛人操縦士訓練生代表。特別扱いされている長道が気に入らず、高慢な態度で彼に接する
緑川 纈
戦死した兄の敵をとってくれた長道に好意を抱きアプローチするも、彼には全く気付いてもらえないでいる。衛人操縦士訓練生に中途編入し、適性を認められて司令補佐官に抜擢される
仄姉妹（ほのかシリーズ）
人口羊水で急速に成長させた11人の同じ姿形をしているクローン姉妹。全員衛人操縦士訓練生。特殊な方法で圧縮された知育を受けているが、まだ5歳のため未熟な面も。焔（えん）や煉（れん）などがいる
市ヶ谷 テルル
人類が非生命体になれば奇居子につけ狙われないと考えた研究者・市ヶ谷によって作られた完全機械式の人口生命体。普段は普通の人間に見えるが、感情によって皮膚（外装）が硬化されロボットのような顔になる
白羽衣 つむぎ
奇居子が胞衣（エナ）で再現した星白を母体として作り出した、人間と奇居子の融合固体。自我があり、命令に背いても人類を守ろうとする。性格はまるで可愛らしい少女の様で、長道に懐く
かなた
白羽衣つむぎ同様に作り出された第二の融合固体。幼い子供のように言うことを聞かず、培養槽から出て遊びたいと度々駄々をこねる。母体である胞衣星白を目撃し暴走、凍結されてしまう
小林
シドニアの第二十八代艦長。一般には明かされていない不死の船員会の一人。奇居子の殲滅のためには手段を選ばない。長道には出会ったときから素顔を見せているが、基本人前では仮面をつけている
落合
小林の側近。実は100年前の第四次戦争中に人型兵器として融合個体を生み出した科学者・落合のクローン。オリジナルの記憶が記録されている「補助脳」から情報を引き出すために必要とされて作られた
科戸瀬 ユレ
イザナの祖母。外宇宙生命体研究所の所長を務める優秀な科学者。イザナにはそれを明かしていない。不死の船員会の一員。イザナに「おばあちゃん」と呼ばれているが、若い女性にしかみえない
佐々木
衛人の整備士。長身。東亜重工の開発主任でもある。戦闘により機体や装備をボロボロにして帰還するとキレるため、長道に怯えられている
ヒ山 ララァ
衛人操縦士たちの寮の寮母。熊にしか見えない。ご飯をたくさん食べる長道の世話を焼いてくれる温かい存在。実は元衛人操縦士で不死の船員会の一員でもあった
斎藤 ヒロキ
かつて何度もシドニアの危機を救った英雄。不死の船員会の一人だったが、加齢抑止剤を飲まず余命僅かとなり、自身の脳が移植される予定で作られたクローンを奪い逃走し、孫として長道を育てた
| 製品名 | シドニアの騎士（１） |
|---|---|
| 著者 | |
| 発売日 | 2009年09月23日 |
| 初出 | 『アフタヌーン』２００９年６月号～１０月号 |