イシュタルの娘~小野於通伝~(1)

イシュタルの娘~小野於通伝~(1)
著者
  • 大和 和紀

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内容紹介

「あさきゆめみし」で平安王朝を、「はいからさんが通る」で大正ロマンを描いた大和和紀の、待望の大河戦国コミックです。
信長に見出され、秀吉に重用され、家康に信頼された才女、小野於通。その知られざる生涯を、斬新な解釈で描きます。かずかずの歴史小説に謎の美女として登場する小野於通とは、何者だったのか。その目で確かめてください!


「あのお方こそ織田信長公 父がお仕えする日本一の武将ぞ!」そのとき、幼い於通の目には巨大な黒竜が映る。幼い頃より不思議を見る力を持つ於通だった。数年後安土に移った一家。於通はそこで「おもしろき娘」と信長に気に入られ、館に出入りするようになるが、やがて、不吉の影を信長の背後に見るようになる。そしてそれは起こった……! 本能寺の変の後、母と京へ逃れた於通は、摂関家の九条家を頼るが、そこで……!?

登場人物紹介

  • 小野 於通

    幼少時から天眼を持ち、書や歌に非凡な才能を見せる。天涯孤独になるが、京の九条家に身を寄せる。一度は結婚するが離婚し、のちに信尹と結ばれる

  • 近衛 信輔

    公家・摂関家の当主で書の名手。秀吉により薩摩に流されるなど激動の人生を送る。於通を幼い頃から思い続け、京に戻り彼女の夫となる。後に名を信尹と改める

  • 織田 信長

    於通の父が仕えた戦国の覇者で、於通の能力を見出す。於通の天眼では背後に大きな龍がいたが、いつしか龍の姿は見えなくなり、本能寺の変で死去する

  • 豊臣 秀吉

    小者から立身出世し、信長の死後に天下人となる。於通の天眼ではまばゆい光を放ち憎めない性格だったが、我が子の将来を案ずるあまり奇行に走るようになる

  • 九条 稙通

    公家の摂関家・九条家の大御所。於通の才能と巫女としての力を見出し、弟子とする。於通が父のように慕っている相手

  • 飯綱の太夫

    忍びの里・飯綱天領の長。政にあたり、信託を伝える謎の人物。稙通を通じて於通と出会う

  • ぬばたま

    飯綱の里の忍び。於通が最初の望まぬ結婚をせざるを得なくなった際、稙通がその身を守るために遣わした。生涯にわたり於通を陰で守り続ける

  • 於ね(北の政所)

    秀吉の正室。気さくで温和な性格で、於通に目をかけている。秀吉とは長年連れ添っているため、その性格を熟知している

  • 淀の方(茶々)

    信長の姪で、秀吉の側室。於通に書や歌を習い、彼女を「お師匠殿」と呼んでいる。秀吉亡き後、徳川との戦に破れ、大阪城にて自刃

  • 江与

    淀の方の妹。野心を抱く姉の命により、政略結婚をさせられる。気性の激しいところがあるが、於通と仲がよい

  • 徳川 家康

    於通の天眼では秀吉以上にまばゆい光をまとっていた。秀吉亡き後、豊臣勢と争い、関ヶ原の戦いで勝利。天下人となる

  • おふく

    明智光秀の家老・斎藤利光の娘。少女のころ於通から国学を学んでいた。於通の紹介で江戸城にあがり、三代将軍・家光の乳母となる。後の春日の局

  • 真田 源次郎幸村

    真田家の次男。徳川台頭後も豊臣の家臣として生きる道を選ぶ。於通とは若い頃に義兄妹の契りを結んでいる

  • 真田 源三郎信之

    幸村の兄。家名を守るため弟と袂をわかち、徳川の家臣となる。だがその後も父と弟の助命嘆願を徳川に続けた。於通とは若い頃に義兄妹の契りを結んでいる

  • 於図

    於通と信尹(信輔)の一人娘。両親の血を受け継ぎ、書の才能を見せる。信之の次男と結ばれる。幼名は太郎

製品名イシュタルの娘~小野於通伝~(1)
著者
  • 大和 和紀

発売日2010年08月11日
初出『BE・LOVE』2009年第18・20・23号、2010年3号

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