原作
諫山 創
副題の「Before the fall」とは、『進撃の巨人』本編第1巻で語られる「ウォール・マリア陥落の前」を意味する。物語は、エレン達が活躍する『進撃の巨人』本編の時代から約70年前から始まる。壁の中に進入を許してしまった巨人の吐瀉物の中から、一人の赤ん坊が発見された。やがて成長し、キュクロ(巨人の子)と名付けられた少年は数奇な運命を辿る。そして、彼は未だ巨人と戦うすべを持たなかった人類に希望をもたらす存在となっていく──。
突如出現した巨人の脅威から身を守るため、人類は巨大な城壁を築き、その内側を生存圏とした。そして三十年後、壁内の最も外縁に位置する街であるシガンシナ区は、巨人を崇める「巨人様」と呼ばれる狂信者が招き入れた一体の巨人によって蹂躙される。そして、巨人の嘔吐物の中にあった妊婦の死体から奇跡的に生まれた赤ん坊がいた。後に彼は「巨人の子」キュクロと呼ばれ、数奇な運命を辿る。
巨人の吐瀉物の中の母親の遺体から生まれたため、“巨人の子”と忌まれた15歳の少年。巨人を倒すための「装置」に関心を持ち、調査兵団へ
豪商イノセンシオ家の長女。キュクロの初めての友人であり、お互い想い合う仲。武器職人を目指し、「立体起動装置」開発のヒントをもたらす
キュクロが外の世界で初めて得た友人。彼とともに調査兵団へ。政治家バウマイスターの息子でシャルルの元婚約者
ホルヘの息子で調査兵団隊長。キュクロの父とは同期で、彼の生誕を見届けた。共に巨人と戦ったキュクロを高く評価する
巨人を倒した英雄と謳われる元調査兵団隊長。カルロと同じくキュクロの力を評価している。現在は訓練兵団教官で調査兵団に出向中
イノセンシオ家当主にしてシャルルの兄。憲兵団から調査兵団に監察役として出向。かつて誤解からキュクロの右目を剣で斬った
アンヘルの幼馴染みだったソルムとマリアの娘。父を亡くすきっかけになった巨人を倒すべく、調査兵団へ入り遠征隊十班班長に任命される
対巨人用兵装「装置」を開発した元発明王。視力が低下し、地下街で密かに暮らしていたが、シャルルの説得で「立体起動装置」開発に着手する
ホルヘの友人で、工場都市の工房長。発明者のアンヘルから「装置」の開発を受け継ぐ
シガンシナ区担当憲兵団隊長。憲兵団の有力派閥の重鎮にして冷徹な策謀家。「立体起動装置」での巨人討伐に期待をしている
カルロの友人の調査兵団員。彼とともにキュクロ生誕に立ち会った。巨人を殺すために自爆した。ローザの父
シガンシナ区の駐屯兵団員。「ウォール・マリアの守り神」と呼ばれている。アンヘルの幼馴染みでソルムの婚約者だった。ローザの母
キュクロの母。夫の死を目の当たりにして心を病み、巨人崇拝者に利用され、キュクロを妊娠中に巨人に食べられてしまう
製品名 | 進撃の巨人 Before the fall(1) |
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著者 | |
発売日 | 2013年12月09日 |
初出 | 『月刊少年シリウス』2013年10月号~2014年1月号 |