著
高野 文子
小説の主人公に自分を重ね、図書館で借りた本を読みふける少女。名作「チボー家の人々」を題材に採った表題作のほか、3編を収録。会社の片隅で繰り広げられる、恋か?セクハラか?本人たちにもわからない小さな騒動「マヨネーズ」、ボランティアが派遣先で起こすスリリングなすれ違い「二の二の六」など、バラエティー豊かに人生の真実と上澄みをすくい取る、たぐいまれなる作品集。ユーモアとクールな距離感が織りなす絶妙なバランス、名手による4編の物語をお楽しみください。
『チボー家の人々』という黄色い本を図書館から借りて読み耽る。主人公を友達のように感じ、物語に影響を受けて日常を送るように。裁縫が得意
姉妹を育てる母。日頃、夫がいないため、小さい子どもたちの世話に手を焼いている
会社の同僚のスネウチにホテルに誘われたことがショックで、彼を懲らしめようとするが、それが縁で仲が深まる
たきちゃんの会社の同僚で、セクハラがひどく、女性社員から嫌われている
たきちゃんの同僚。会社を休み、神戸へボランティアに行く。たきちゃんのことを評価していて、何かと気にかける
「すこやかヘルプサービス」に勤める高齢者のヘルパー。言われた仕事はできるが、どこか抜けている部分がある
里山が担当している高齢者。毎週火曜に里山が食事の世話に行っている
警備会社勤務。まり子に離婚して実家に戻ってきていると思われている。いじめを救った女性と出かけるために待ち合わせをしていた
製品名 | 黄色い本 |
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著者 | |
発売日 | 2002年02月20日 |
初出 | 収録作品 |