著
おざわ ゆき
偵察機を目撃したあいは、
空腹も重なり、些細なことで
班長や仲間を憎もうとしてしまった。
戦争の足音が少女の純粋な心までも
蝕もうとする中、昭和19年12月7日、
名古屋を最初に襲ったのは
敵国ではなく、大地震だった。
さらに追い打ちを掛けるように、
12月13日、三菱発動機に爆撃が。
そこはあいの友達が働いているはずの場所。
これが「名古屋大空襲」の始まりだった。
偵察機を目撃したあいは、空腹も重なり、些細なことで班長や仲間を憎もうとしてしまった。戦争の足音が少女の純粋な心までも蝕もうとする中、昭和19年12月7日、名古屋を最初に襲ったのは敵国ではなく、大地震だった。さらに追い打ちを掛けるように、12月13日、三菱発動機に爆撃が。そこはあいの友達が働いているはずの場所。これが「名古屋大空襲」の始まりだった。
製品名 | あとかたの街(2) |
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著者 | |
発売日 | 2014年10月10日 |
初出 | 『BE・LOVE』2014年第9~12号、第14~17号 |