著
座紀 光倫
アウゲンブリック少年合唱団。かつては孤児院、今では子供たちに勉強と合唱を教えるギムナジウム。彼らの歌声は、人々へ捧げられる癒やしの調べ。しかしその歌にはもう一つの意味があった、それは――。
あがり症のエーリヒ、少女のように美しいカルル、そして漠たる不安を打ち消すがごとく歌をうたうミヒャエル……。刹那に輝く硝子のように脆く儚い日々と命、なにが哀しみかもわからぬまま、少年たちは生きていく……。
歌と勉強を教える寄宿学校であり、殺人や諜報活動を請け負う組織でもある少年合唱団に所属する少年
寄宿学校の卒業生で、教師として勤務している。どの生徒に対しても平等に優しく接し、生徒たちのことを理解したいと考えている
ミヒャエルのルームメイトの一人。少女のように美しい容姿を持っており、ハニートラップを仕掛ける諜報活動任務を命じられることが多い
ミヒャエルのルームメイトの一人。あがり症で合唱の本番で倒れてしまうことも。大雑把なようだが、実は周囲の人間のことをよく見ている
ミヒャエルたちの同級生。普段は粗暴な振る舞いが目立つが、仕事では冷静沈着。カルルを「お嬢さん」と冷やかすが、実は彼に好意を抱いている
ヴァルターのルームメイト。生真面目な優等生で、粗暴な彼を嫌っていたが、次第にその存在が気になり始める
ミヒャエルたちの同級生。担任のギュンターにいつも怒られているが、実はそれは彼と付き合っていることを隠すための演技
クリスの同僚教師で、寄宿学校の卒業生。かつて親しかったクリスの目の前で自殺を図ってしまった過去があり、以来、クリスのことを気に掛けている
クリスの同僚教師で、寄宿学校の卒業生。自分が生徒だった時に親しかった少年と似た雰囲気のクリスを、苦々しく思いながらも構ってしまう
クリスの同僚教師。厳しい指導で生徒たちから恐れられており、クリスに対しても厳しいことを言う。生徒のクルトと付き合っている
製品名 | 少年の残響(1) |
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著者 | |
発売日 | 2017年05月09日 |
初出 | 『月刊少年シリウス』2016年12月号~2017年4月号 |