著
桂 明日香
人気作家、チヨダ・コーキの小説が原因となった殺人事件から10年。コーキは新進気鋭の若手脚本家・赤羽環がオーナーのシェアハウス「スロウハイツ」に入居していた。コミュニケーションが苦手なコーキだが、環のつくったスロウハイツという「家族」はとても気にいっていた。事件の後は筆を折りかけたが、今は再び小説家として活躍している。そのコーキを尊敬してやまない環。口は悪いが純粋な彼女を好きで集まっている入居者たち。環を中心に、ハイツのクリエイターやその卵たちはその生活を楽しんでいた。しかし、新しい入居者・加々美莉々亜がやってきて全てが変わる。彼女は公輝への愛情を隠そうともせず、公輝の部屋に入り浸る。スーと正義の間も上手くいかなくなり、さらに人気覆面作家・幹永舞がスロウハイツにいたことが判明し、ハイツはどんどんギクシャクしていく。そしてある日、環を激怒させるある出来事が起こり、平穏なスロウハイツは終わりを告げる――。
クリエイターとその卵たちのシェアハウス・スロウハイツ。環がアメリカに行くことになり、ハイツは近く解散することになってしまった。そんな中、厳しいスケジュールでの執筆が重なり、自分を追い詰め続けた環がついに倒れてします。環が抱えていた「秘密」を知ったハイツの面々の行動は――。そして環はずっと抱えていた想いを公輝に伝えられるのか――。辻村深月の大ヒット小説のコミカライズ、感動の最終巻!
中高生に絶大な人気を誇る小説家。ある事件がきっかけでシェアハウス「スロウハイツ」に住むことになった
赤羽 環スロウハイツオーナーの若手脚本家。公輝作品のファンと公言しているが、彼自身のことも気になっている
スロウハイツ101号室の住人。漫画家を目指し、児童誌へ投稿し続けているが、なかなか芽が出ない
スロウハイツ102号室の住人でイケメン。映画監督が夢で、映画制作会社で働いている
スロウハイツでは炊事担当。画家の卵で、正義の彼女だったが別れてハイツから出て行った
スロウハイツ203号室に住んでいる。友人である公輝を売り出し、彼のブランドを築き上げた敏腕編集者
黒木の紹介でスロウハイツに入居した小説家。公輝への好意を隠さないが何か裏があるよう
製品名 | スロウハイツの神様(4) |
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著者 | |
発売日 | 2019年06月07日 |
初出 | 『ハツキス』5号、7号、9号、11号 |