著
原田 ケンタロー
“核”をも超える力を持つ、古代の遺物ーー秘跡。この秘跡の暴走によって、戦争はその姿を変えた。そして、これは動乱の時代・大きすぎる力に巻き込まれた、或る戦士たちの闘いの記録である。
時は一九四五年。第二次世界大戦が突如休戦となってしまった、もう一つの日本。つかの間の平和を謳歌する帝都に、戦地より不穏な男が帰還する。その名も、蛇ノ目 希平(ジャノメ キヘイ)。またの名を、「千人殺しの鬼兵(キヘイ)」。処刑場送りを免れた彼に、異形の巫女が謎の指令を下す。かくして、再びキヘイは苛烈なる「最前線」へと進撃する。
数々の戦果をあげた兵士だが戦闘中に謎の事故に巻き込まれ、人外の存在に。“秘跡”の専門兵科である神軍に転属した。扱う秘跡は「六叉の鉾」
普段は巫女姿だが、神軍所属の将官でキヘイの上官。体は不自由だが毒舌で、人とは異なる眼を持つ。銅鏡の秘跡を扱う
神軍所属の大佐でキヘイの上官。潔癖なほどの正義感を持ち、やや神経質な性格をしている。粗暴なキヘイとは正反対で犬猿の仲
謎の結社・大叡博物館の学芸員(キュレーター)。雷の秘跡「ヴァジュラ(金剛杵)」を駆使する戦闘狂。キヘイと交戦するも、決着はついていない
大叡博物館の学芸員。死者を強制的にミイラにし服従させる秘跡「死者の書」を駆使し、比命を誘拐する
ソ連軍の大佐で、軍が秘密裏に組織した秘跡を使用する特殊部隊・遺物兵部隊を率いる。大叡博物館と手を組み、本国からの極秘任務を遂行しようとしている
キヘイの元部下。ともに謎の事故に巻き込まれた際、キヘイによって殺されるが、生きながらえ人外の存在に。妹と行動をともにしている
乾の妹で秘跡「八尺瓊勾玉」を扱う。兄を殺そうとしたキヘイを抹殺し、どうにか兄を元の人間に戻そうとしており、大叡博物館に協力している
大叡博物館の学芸員。瞬間移動が可能な秘跡「アンティキティラの機械」を扱う。ミヤコを利用し、国会議事堂の地下に納められた剣を暴走させようとする
製品名 | キヘイ戰記(1) |
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著者 | |
発売日 | 2019年01月09日 |
初出 | 『月刊少年シリウス』2018年5月号~8月号掲載分 |