著
魚豊
俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。
生まれつき走るのが速く、小6で100m走全国1位。中1で全中を制覇。高校は才能の劣化を感じるも陸上部で活躍。しかし社会人となりギリギリの成績で企業の陸上部に所属している
小6のときの転校先で出会ったトガシのおかげで足が速くなる。ケガでトガシとの勝負で負け、それからイップスに。その後九州へ。高校でイップスを克服し、日本トップクラスの短距離選手に
15年間、陸上でトップレベルをキープする選手。なかなか財津に勝てず、万年2位と言われていることがコンプレックス
インターハイで大会記録を持つなど、15歳からトップで活躍する陸上選手。海棠などライバルが多い
トガシが入学した高校の陸上部部長。中学陸上ではスター選手だったが、高校から才能の衰えを感じる。しかし、部活対抗リレーで因縁のアメフト部と勝負したことで自信を取り戻す
トガシが入学した高校の陸上部員。廃部寸前となり、当時トガシが陸上を辞めたがっていることを見抜くが、陸上の良さを伝えたい思いもあり、彼を勧誘する
トガシが入学した高校の陸上部員。アメフト部への暴行事件で学校に来なくなってしまった仁神のためにも、廃部寸前だが、浅草とともに陸上部を支える
トガシが入った高校のアメフト部員。彼にアメフト部へ入ってもらいたくて、わざと陸上部のネガティブな情報を伝える
製品名 | ひゃくえむ。(1) |
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著者 | |
発売日 | 2019年06月07日 |
初出 | 『マガジンポケット』2018年10/31号~11/28号 |