著
弘兼 憲史
日本を代表する電機メーカー・テコットの会長となった島耕作は、電機業界のみならず、素粒子物理学の世界にも目を向ける。この分野で数多くのノーベル賞受賞者を輩出してきた日本には、最先端の巨大加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の建設を誘致する動きがあった。島が聞くところによると、その実験装置によって、宇宙担当の謎、新しい粒子の存在、なぜ生命体や物質が存在するのかがわかるという。誘致先は岩手県。誘致が決定すれば、その地に国際的な研究者とその家族、関係する業者が集う一つの街ができる。問題は予算、コンセンサス、他分野の学者たちの理解を得られるか。うまくいかなければ、中国に建設地が流れるかもしれない――日本の未来のため、島が動き出す。シリーズ36周年を迎え、今も愛される国民的サラリーマン・サーガの最新刊は「理系」です!
総合電機メーカー「テコット」の会長。前会長である万亀のあとを引き継ぎ、「経済連」へ入会する
島の秘書を務める。総合電機メーカー「テコット」の相談役・万亀の妻。食欲旺盛で大酒飲み
島の財界活動を補佐する専任秘書に採用された。米国上院議員政策秘書も務めたエリートで、ゲイを公言している
製品名 | 会長 島耕作(12) |
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著者 | |
発売日 | 2019年09月20日 |
初出 | 『モーニング』2019年6号、8号、10号、12号、14号、16号、18号、21・22号、23号 |