著
萩原 あさ美
箱根の旅館で、僕らはキスをした。
ふたりで小さな布団に入りながら、君の思い出話を聞いた。
そして、君の健気さと、苦しみを知った。
君を助けたい。君の人生を変えたい。
君を抱きしめたい。君のすべてを受け止めたい。
君を、普通の女の子にしてあげたい。
だから、どうか…どうか…僕を突き放さないでほしい。
君との関係が会社に知られようが、
君のお母さんに知られようが、
僕はもう、迷わないから――。
妻に先立たれ、娘と二人暮らし。よき父、よき上司として理想の自分を演じて来たが、娘の友人である古都と出会い、疲弊した自分に気づく
高校1年生。偶然が重なり晃介と知り合い、好意を抱くように。一見穏やかだがしつけに厳しい母親との関係に、息苦しさを感じている
晃介の一人娘。母の死以来、不登校になっていたが登校するように。小学校以来の友人である古都と父親の関係を知り、ショックを受ける
古都や美也の同級生。一人でいることが多いが、学校で所在なさげな美也と、たまに階段下で過ごしている
晃介の部下で、彼と古都の関係を知っているが秘密にしてくれている。晃介に好意を抱いているようだが……
製品名 | 娘の友達(6) |
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著者 | |
発売日 | 2020年11月11日 |
初出 | 『コミックDAYS』2020年7月~9月 |