著
音羽 さおり
その春、久々守秋人は高校入学を控えた15歳だった。 徐々に記憶を失っていく病におかされた秋人は、理心高校の2年生・夏目遥と、彼の身体に刻み込まれた“卓球”に出会った。 「美しいと思った」「どうしても欲しいものができた」…。だって、脳がすべてを失っても、肉体は“それ”を忘れない。だから、これは。 すべてを懸けるに値する出会いだった━━。
決して忘れ得ぬものを手に入れるため、初心者・秋人の挑戦がはじまる。
徐々に記憶を失っていく病におかされた少年・久々守秋人は、高校入学前に出会った夏目遥に憧れて、強豪・理心高校卓球部に入部した。練習は厳しかったが、秋人にはそれがなにより嬉しかった。軋む筋肉が、悲鳴をあげる肺が、拍動する心臓が教えてくれたから…『この身体はまだ、生きているのだと──』。そして始まった部内対抗戦、記憶に異変を感じ始めた秋人を魅入られたように見つめる影があった…。
理心高校1年生。徐々に記憶を失っていく病におかされている。体に刻み込まれたような夏目のプレーに心を奪われ、卓球部に入部する
理心高校卓球部。2年生。一見、オレ様のようだが、地道な練習で実力を身につけたエース選手。自分には卓球のセンスがないと思っている
理心高校卓球部2年。さりげなく夏目や秋人のフォローをしている。華麗なプレースタイルの部内実力者の一人
理心高校卓球部の美人マネージャー。2年生。卓球初心者の秋人を厳しく指導する。硬派で熱血タイプの男性が大好き
理心高校卓球部キャプテンで、唯一の3年生。部内最強と言われている。留学先から帰国して来たばかり
理心高校卓球部1年。練習のし過ぎで部内で浮きかけていた秋人の頑張りを最初に認め、「ライバルとして倒す」と宣言した熱血漢
理心高校卓球部1年。部内試合でほとんどの2年を倒すほど強く、1年の中で一番の実力者。あまり他人に興味がないが秋人に興味を持つ
理心高校卓球部2年。夏目を倒そうと躍起になっている
理心高校卓球部2年。卓球については鋭く分析できる。十和子が好きで、何かと近づこうとする
理心高校卓球部2年。熱血漢でハードな試合をする
理心高校卓球部2年。夏目に勝ちたいと思っている
久々守家の長女で秋人の姉。普段は横暴な態度だが、病におかされた秋人を心配している
製品名 | 青色ピンポン(2) |
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著者 | |
発売日 | 2021年01月15日 |
初出 | 『コミックブル』2020年2月~9月更新 |