著
宮下 英樹
豊臣秀吉は天下を平らげ、かつてない大事業に挑む!! だが、盤石なる政権運営の裏で、数々の危機的状況が生じていた。 奥州仕置きによっておこる不和、政への影響力を強める千利休、そして唐入り計画の前倒し…。新たなる時代に必要なのは、『融和』か『粛清』か…。秀吉と奉行衆による政権運営は、さらに苛烈なる決断を迫られる!!
小田原合戦を勝利で終え、関白秀吉より信州小諸を拝領。秀吉からは馬鹿センゴクと可愛がられ、会えば思い出話に花が咲く間柄。分も馬もわきまえず物申す猪武者。知略を巡らすことは苦手で縁を重んじる。素直さゆえに身分を問わず人々から慕われている
天下を平らげ、天下万民に聚楽の世を見せようと、唐・天竺をまたぐ「通商圏奪取」を計画するも、宰相を任せようと考えていた弟・秀長は病死し、政への影響力を強める千利休の台頭など、政権内には不和が生じている
「東国の凶徒」と叫ばれた伊達政宗の叛乱嫌疑を見事に取りなした有徳人として、秀吉や奉行衆からは最も剣呑とされながらも、豊臣政権における宰相となる。豊臣の権力集中を良しとはしていないが、表向きは秀吉を思いやる振る舞いを見せる
豊臣政権奉行衆の中でも秀吉の信頼が厚い。太平の世にあっては奉行衆が畏怖の存在となる必要性があると自覚し、心を鬼にして利休を切腹へと追い詰める
天下の茶聖と呼ばれ、財界・文化の頭目として豊臣政権の筆頭格となっていたが、奉行衆が権力を有するまでの措置のために、謂れなき罪を背負わされ切腹となる。武士を「馬乗り者」と揶揄し、秀吉を下衆と内心で呼び、孤独に苛まされながら処される
「欧州の叛乱」を扇動したと嫌疑を受けるが、逆心は無いと秀吉に認めさ、さらには上洛の際には金箔の磔柱を立て、死装束で練り歩いた。だが、豊臣政権への忠義は薄い
秀吉の側室、嫡男の鶴丸を産む。秀吉の精神的支柱でもあり、厳しくも包み込むことができる唯一の女性
製品名 | センゴク権兵衛(22) |
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著者 | |
発売日 | 2021年02月05日 |
初出 | 『ヤングマガジン』2020年第36・37合併号、第39号~第42号、第44号~第47号 |