惑わない星(6)

惑わない星(6)
著者
  • 石川 雅之

掲載誌

内容紹介

私が宇宙を作れるなら、ありがとうと大好きで満たしたい。/人々が閉じこもって暮らす、遠い未来の日本。女性の姿をした瀕死の地球の連絡を受け、太陽系の全惑星、準惑星と太陽が続々と集結。しかし地球の状態は改善されなかった。惑星達に接触した人間、S沢と及川は居住区の外側である嵐が吹きすさぶ地表の先に何があるかを探る。さらに惑星に突き付けられた「人間とは何か?」という問いに答えるべく学びを続けていた。そして新たにやってきたブラックホールが、さらなる混乱を招きつつ……今巻では宇宙の成り立ちを知ることもできます。その流れで『もやしもん』の及川ひさびさ登場!?

登場人物紹介

  • S沢 3国

    日本国の住人。宇宙に手紙を出す仕事をしている。地球に頼まれ、惑星たちに手紙を出す

  • 及川 8月

    日本国の住人。8月は「はづき」と読む。仕事は「”地球゛でガラクタを回収する」こと

  • 地球

    嵐に包まれており、人間は防護スーツなしでは外に出れない。S沢に宇宙のとある座標へ手紙を送るよう依頼後、体調不良で寝たきりになる

  • 地球の唯一の衛星。地球と人類を見つめ続けてきたため、非常に博識。饒舌かつ毒舌で、知識を捨てた人類に憤りを感じている

  • 火星

    フォボスとダイモスという衛星を持つ。好奇心旺盛で、職場から帰宅するS沢に付き添い、”内゛の世界を見学した

  • 金星

    硫酸の雲と約500℃の地表という、太陽系随一の過酷な環境を持つ。「スーパーローテーション」という爆風が吹き荒れている

  • 水星

    太陽系最小の惑星。かつて人類が、「水星には蜘蛛のような模様がある」と言い現わしたため、水星が想像した蜘蛛の格好で登場する

  • 冥王星

    かつては惑星に分類されたが、現在は準惑星に区分される。地球の容態を回復させたいが、人間の存在は害悪だと考えている

  • 木星

    太陽系最大の惑星で、60以上の衛星を従える惑星の王。そのためか、性格は高飛車で自信満々な発言が多い

  • 土星

    巨大な、主に氷でできた美しい環を持つ。太陽系の衛星では唯一大気のある巨大なタイタンを従える

  • 天王星

    横倒しになって自転し、昼夜の気温変化が少ない。27の衛星を従え、美しい青緑色をしている

  • 海王星

    太陽から1番遠い惑星で、あまりに離れているため僅かな熱しか受けない。大気の対流スピードは時速2000km

  • 太陽(三々 3光)

    太陽系で唯一自ら光を放つ恒星。太陽系内の全てのものの上に君臨する絶対の王。S沢の同級生・三々になりすましていた

  • ブラックホール

    光すら脱出できないほどの超大質量で、「事象の地平面」を有するとされる天体。すでに木星はおろか太陽系を何度も吸っているが、並行世界を移動することでなかったことにしている

  • セドナ

    地球から最も離れたところにいる部類の太陽系外縁天体。もともといた場所が閑散としているため、長めに滞在中

製品名惑わない星(6)
著者
  • 石川 雅之

発売日2021年03月23日
初出『モーニング』2020年28号、32号、36・37合併号、40号、44号、49号、2021年1号、7号、10号、『アフタヌーン』2020年7月号

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