著
三部 けい
育児放棄気味の母の帰りを待っていた少年・明神湊(みようじんみなと)小5は妹・渚(なぎさ)の誕生日の前日に久しぶりに母と再会する。母に誘われ遊園地を訪れ子供たち二人だけで観覧車に乗り込む。奇しくも同じ観覧車の他のゴンドラには強盗殺人事件を起こした黒松(偽名)が居た。落雷が落ち気を失った湊が目を覚まして見たのは見知らぬ女性の死体と窓に映る知らない自分。『僕だけがいない街』の三部けいが放つ究極の入れ替わりサスペンス。第3巻は犯罪者・黒松、裏社会での通称「首折り」として扱われる湊はある男達から殺人の依頼を受ける。警察と暴力団の双方に追われる今の身で断ることは死を意味する。ギリギリまで追い詰められた彼が下した決断とは?一方、小学生の姿になった黒松は湊の人生の乗っ取りを企むが子供とはいえ別人になりすます困難に直面する。妹やクラスメート、二人が住むアパートの1階に住み兄妹の姉代わりとなっていた双葉も湊の変化に違和感を抱き始める。
明神 湊
11歳。母のネグレクトに気づきつつ、渚を守るため誰にも頼らず暮らしている。乗った観覧車に雷が落ちたせいで、黒松と入れ替わってしまう
強盗殺人の罪で、警察とヤクザに追われている。椿が隠している大金を奪い取ろうと計画している中、湊と入れ替わってしまう
湊の妹。6歳。母が帰ってくることを心待ちにしている
ネグレクトにあっている湊たちを心配する同じアパートに住むお姉さん
表向きは刑事。だが、犯罪者を集めて強盗や殺人をやらせている裏の顔を持つ。黒松の行方を追っている
黒松に入れ替わってしまった湊をかくまってくれる。実は目が見えない
製品名 | 水溜まりに浮かぶ島(3) |
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著者 | |
発売日 | 2021年03月23日 |
初出 | 『イブニング』2020年18号~24号、2021年1号、2号 |