カンギバンカ(3)

カンギバンカ(3)
著者
  • 恵 広史

  • 原作

    今村 翔吾

掲載誌

内容紹介

「奪い、奪われることのない“くに”を作る」。それは盗賊の少年が思い描くには、あまりに壮大で矛盾した夢だった。時は戦国初期。繰り返される戦に、民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った孤児・九兵衛は、奴隷として売られるところを、野盗団の棟梁・多聞丸に救われる。乱世で成り上がり、大名を目指すという野望を語る多聞丸に、九兵衛は魂の鼓動を感じた―――。歴史小説の傑作『じんかん』から生まれた、新たな戦国英雄譚!

奪い、奪われることのない”くに”を志し、下剋上を目指す九兵衛は、同じ理念を抱く阿波の大名・三好元長と運命の出会いを果たす。しかし、三好を前にした九兵衛は、己が無力な孤児にすぎないことを痛感させられる。理想を叶える力を得るため、九兵衛は仲間とともに合戦へ! 尼子経久軍・多治比元就の足軽兵として難攻不落の城攻めに挑む!!

登場人物紹介

  • 九兵衛

    両親を失い、人買いに奴隷として売られそうになっていたところを、野党団の頭領・多門丸に助けられる。彼の大志に奮い立ち、同じ夢を抱く。知に優れている

  • 甚助

    九兵衛の弟。兄と共に多聞丸たちに助けられた。素直な性格。剣の稽古を好んでいる

  • 多聞丸

    野党団を率いる「松永」の性を名乗る少年。「誰にも奪われることのない“くに”を作る」という大志を抱いていたが、野党狩りの罠にかかってしまい、夢の続きを九兵衛に夢を託す

  • 日夏

    野党団の中では世話係、悪人狩りの際は囮役をこなす。書の才があり、九兵衛に恋心をもっている

  • 宗慶

    天台宗の僧で本山寺の住職。表向きは孤児たちを引き取り、寺で保護しているが、実態は阿波の国の協力者で、九兵衛に阿波への旅立ちを促す

  • 曲直瀬 一渓

    京の医聖と呼ばれる田代という医者の弟子。留守を任されるほどの腕前を持っており、特に毒物に対しての関心が強い。宗慶の治療をきっかけに九兵衛たちに同行することに

  • 三好 元長

    阿波国・武将、三好家当主。幕府打倒の旗頭であり、自分と同じ夢を抱く九兵衛に興味持ち、彼に道を示す

  • 尼子 経久

    尼子軍総大将・出雲守護代。三好とは協力関係にあり、陣列に加わった九兵衛らに戦を通じて武将の在り方を見せる

  • 多治比 元就

    尼子軍先鋒大将の安芸武士。九兵衛たちの初陣を共にする。小国である安芸の平定を目指し、最前線を駆ける人望の厚い武士

製品名カンギバンカ(3)
著者
  • 恵 広史

  • 原作

    今村 翔吾

発売日2021年07月15日
初出『週刊少年マガジン』2021年第13号~第18号、第20号~第22・23合併号

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