水溜まりに浮かぶ島(4)

水溜まりに浮かぶ島(4)
著者
  • 三部 けい

掲載誌

内容紹介

雨の日の出来事が少年と犯罪者の運命を変える。育児放棄気味の母親の帰りを幼い妹と待っていた明神湊(みょうじんみなと)小5は突然現れた彼女と妹の3人で遊園地を訪ねる。妹・渚(なぎさ)と観覧車に乗り込んだ彼は落雷のショックで偶然、他のゴンドラに乗り込んでいた犯罪者・黒松(偽名)と身体が入れ替わってしまう。黒松の裏社会の通称・首折りとしてヤクザ同士の抗争に巻き込まれた彼は逃げ回るだけではダメだと気づく。一方、明神兄妹の知り合いの刑事が自分をはめた男だと知った黒松(ニセ湊)は着々と策を練る。男の弱みを撮影した動画を送ったその時、湊は二人の予想を超える行動に出る。『僕だけがいない街』の三部けいが描く究極の入れ替わり
サスペンス、物語はいよいよ佳境へ。

トピックス

登場人物紹介

  • 明神 湊

    11歳。母のネグレクトに気づきつつ、渚を守るため誰にも頼らず暮らしている。乗った観覧車に雷が落ちたせいで、黒松と入れ替わってしまう

  • 黒松

    強盗殺人の罪で、警察とヤクザに追われている。椿が隠している大金を奪い取ろうと計画している中、湊と入れ替わってしまう

  • 明神 渚

    湊の妹。6歳。母が帰ってくることを心待ちにしている。入れ替わったあとの湊(黒松)のことが嫌い

  • フタバ

    ネグレクトにあっている湊たちを心配する同じアパートに住むお姉さん。湊の異変に気づき…

  • 椿

    表向きは「楠」という名で刑事をしているが、犯罪者を集めて強盗や殺人をやらせている裏の顔を持つ。黒松の行方を追っている

  • 河津

    警視庁の人間。とある情報を入手し、椿=楠が殺人を犯しているのではないかと疑いはじめ…

製品名水溜まりに浮かぶ島(4)
著者
  • 三部 けい

発売日2021年07月21日
初出『イブニング』2021年3号~11号

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