著・絵
志水 アキ
妖怪の詰まった葛籠を背負った兵隊服の男が街を徘徊している。そんな噂が栞奈の通う学校で流れる中、中禅寺先生は榎木津礼二郎の兄・総一郎から呼び出され相談事を持ちかけられる。その内容は、総一郎が経営する店のバーテン・緒形という人物について調べてほしいというものだった。控えめでまじめな性格の緒形が、総一郎の新しい商売――米国人に日本の焼き物を売る仲介業――に、ある日、強引に介入してきたことに総一郎は違和感を覚え、中禅寺に捜査を依頼したのだった。
後日、栞奈は夜道で”葛籠を背負った兵隊服の男”に遭遇してしまう。中禅寺先生に相談したところ何か思い至る節があったのか、中禅寺は知人である警察官の木場の元を訪れ「近いうちに、凶悪事件が起こる可能性がある」と言い放ったのだった――。
『百鬼夜行シリーズ』の人物たちも続々登場し、ますます盛り上がる学園怪異奇譚コミックス第4弾!!
栞奈の学校に赴任してきた臨時の国語教師。鋭い観察眼と推理力で、栞奈が持ち込む不思議な事件の真相を見破る
新制高校2年。困っている人を見ると放っておけない。周囲で起こる様々な謎を、中禅寺に持ち込む
中禅寺の学生時代からの友人。目の前の相手が過去に見た視覚情報を感じ取ることで、他人の過去を視ることができる
榎木津の幼馴染の警官。栞菜たちの通う学校の近所にある交番に勤務している。強面だが面倒見がいい
中禅寺の学生時代からの友人。大学で粘菌の研究をしているが、小遣い稼ぎに文芸誌にコラムを寄稿している。榎木津のジャズバンドのメンバー
秋彦の妹。木場と顔見知りだったり、何かと顔が利く
秋彦の妻。いざというとき、秋彦へ的確なアドバイスをする
海軍時代の榎木津の部下で、風貌と行動がおもしろいと気に入られかわいがられていた。現在は従兄弟の骨董品店を切り盛りしている
製品名 | 中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。(4) |
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著者 | |
発売日 | 2021年07月15日 |
初出 | 『少年マガジンエッジ』2021年1月号~6月号 |