著
鹿子
「そのロシア娘は‥‥二百圓‥‥。いや‥‥買い手によっては三百圓はつけるだろう」
新京で大金を稼いだ勇たちは、さらなる販路拡大を目指し、“東洋のモスクワ”哈爾濱へ!
そこで出会ったのは「逃がし屋」と呼ばれるロシア人・キリル。青幇とロシアンマフィアの抗争に巻き込まれた勇と麗華は、彼の運転により九死に一生を得ることに。一方、バータルとリンは、満州一のスラム街・大観園に潜入。阿片窟の売人に真阿片を吸わせることに成功し、商売の好機を掴んだ。勇たちの商売は順調に動き始めたかに見えたが、ある日、大観園でキリルの想い人・ナターシャが姿を消してしまう。裏で動いていたのは「闇の人身売買」を取り仕切る哈爾濱の“悪魔”だった。キリルたちは無事にナターシャを救出することができるのか‥‥!?
関東軍兵士として家族とともに満州に渡るが、怪我のため農業義勇軍に。病に倒れた母を救うため、アヘン作りに手を染める
中華民国最大の秘密結社のボス・杜月笙の娘。組織の呪縛から逃れて自由になるため、勇にアヘン密売の協力を持ちかける
元は青幇の売人であり、瞬間記憶能力を持っていることに麗華が目をつけ仲間に引き入れる
最強の戦闘民族と言われるモンゴル民族の四ヶ国語を操る青年。麗華がアヘン畑の護衛を依頼したことを契機に、長老から贈り物という形で仲間に加わった
ロシア人ドライバー。スターリン政権下で「大粛清」に加担していたが、今は哈爾濱(ハルビン)で逃し屋を営む。連れ去られたナターシャを助けるため、麗華たちの手を借りることに
かつて「大粛清」で両親が殺されたショックでほとんど目が見えない。密かに彼女に惹かれていたキリルに助けてもらい、ともに暮らしていたが青幇に連れ去られ…
哈爾濱の大観園で宿を営んでいる。物心ついたころから大観園にいるので、裏事情にも詳しい。子供たちを連れ去る馮英九を恨んでいる
哈爾濱での青幇のボス。大観園で子供たちを連れ去っては、オークションにかけ、富豪に売りさばいている。ロシアンマフィアとの対立も
白系露人事務局の局長をし、哈爾濱のロシア人の間では「皇帝(ツァーリ)」と慕われている。しかし、裏の顔はロシアンマフィアのボス。青幇と対立している
キャバレーに勤めていたがアレクセイに引き抜かれ、白系露人事務局で秘書をしている。アレクセイを慕っていたが、彼の裏の顔を知ってしまい…
中華民国最大の秘密結社「青幇」の三大ボスの一人で、中国暗黒街の最大権力者
製品名 | 満州アヘンスクワッド(5) |
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著者 | |
発売日 | 2021年08月11日 |
初出 | 『コミックDAYS』2021年1月~3月 |