著
冬葉 つがる
貧乏神カズラと共に巨大な穴“虚(うろ)”に飲み込まれた人間の環春(たまきはる)は、神々の棲まう国・高天原(たかまがはら)へと渡っていた。
七福神・弁財天(べんざいてん)の屋敷へと呼び出された環とカズラたちは、“虚(うろ)”を引き起こしている者たちとの関与を疑われ、その疑いを晴らそうとするが――!?
八百万の神々や彼らと敵対するケガレが視える少年。神の一人カズラを助けたことから、神々が棲む高天原の存亡の危機に立ち向かうことになっていく
八百万の神の一柱で六代目の貧乏神。意図せず周囲に災厄をもたらしてしまう「窮鬼」だが、人の願いを叶えたいと思っている
環が引っ越した田舎の片隅にあった祠にいた土地の神。信心する人がいなくなり、祠もなくなってしまったが環に助けられ、行動をともにするように。疱瘡神によりケガレに変えられる
環の友人が大切にしているヒヨコのマスコットの付喪神。依り代であるマスコットを環が修繕してくれたことから、彼の願いを叶えようとしている
高天原に住む六代目の福の神で、カズラの兄的存在。表裏一体をなす貧乏神との均衡を保つため、カズラと血よりも濃く固い兄弟の契りを交わしている。神道具「打ち出の小槌」を扱う
曰く付きの古物である付喪神を主に扱っている商人。環の危機を予期し、5体の付喪神が眠っている五行の懐中時計を与える
七福神の一柱。音楽、財福、知恵などあらゆる神格を持つ。虚に飲まれた部下の行方を追っている。タカラに環とカズラたちの保護を頼まれるも、彼らが虚を引き起こしていると疑う
弁財天が追っていた虚の衆の者。彼女の部下たちなどをケガレに変え、それを蒐集している。本来の目的は環を虚の仲間の元へ連れて行くこと
製品名 | 窮鬼の仇花(3) |
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著者 | |
発売日 | 2022年08月08日 |