涙雨とセレナーデ(10)

涙雨とセレナーデ(10)
著者
  • 河内 遙

掲載誌

内容紹介

すれ違いを経て、ついに互いの想いを確かめあった陽菜と孝章。天久座長(ノア)と本郷
財閥の過去を探るため、陽菜は菊之進と共に横浜へ。阿片に溺れ自暴自棄になったノアは
、過去の真実を菊之進に話す。孝章の父とオルブライトはかつて人身売買に手を染めてい
たこと、孝章の亡き母・おタカは孝章を産んだ後に一時期オルブライトの愛人となったこ
と、菊之進の姉・早苗は自ら命を絶ったこと――。そしてノアは邸に火をつけ重症で入院。
巻き込まれて怪我をした菊之進を陽菜が看病することになり、孝章の家で3人の共同生活
が始まる。菊之進は陽菜に惹かれていることを自覚しながらも、陽菜の気持ちを踏みにじ
りたくないと自らを戒めていた。陽菜は武虎から聞いた未来へ戻る手段については保留し
、大切に時を過ごす。その頃、雛子は恋い慕う武虎に家庭教師になってもらい、学ぶこと
に夢中になる。そんな雛子を愛しく思い始める武虎。一方、横浜で本郷財閥の裏取引を探
る孝章は、不審な男の影に気づき、「もし俺に何かあった時は陽菜を頼む」と菊之進に告
げる。そして父と共にいるところを暴漢に襲われるが、一瞬見た暴漢の顔は天久一座の天
進だった。心配する陽菜と菊之進は変装して孝章の病室にもぐりこむが!? 孝章の父のも
とに届いた脅迫状、義母の思惑、過去の因縁、次第に明らかになる「タイムスリップの謎
」……盛り上がりが加速する、切ないタイムスリップ・ロマンス!

登場人物紹介

  • 片桐 陽菜

    音楽の授業中に突如として明治時代にタイムスリップした女子高生。居候することになった雛子の婚約者である孝章に惹かれ始める

  • 本郷 孝章

    本郷貿易の御曹司で雛子の婚約者。嫡男が病に倒れる経緯から、養子として本郷家に引き取られた。雛子を慕っていたが、事実を知り陽菜に告白する

  • 北峯 雛子

    伯爵家の令嬢。自身にそっくりな陽菜をかくまい、入れ替わりを楽しむ。家庭教師で書生の竹虎に思いを寄せている

  • 池端 貞光

    子爵家の放蕩五男坊。孝章の友人で雛子とは幼なじみ。陽菜の首飾りを持ち出した張本人

  • 竹虎

    雛子の家庭教師である山城の書生。首飾りの秘密を知り、持ち主を探している

  • 超曲斎 天菊

    天久一座の人気女流花形奇術師。本名は菊之進。陽菜をことあるごとに助けてくれる

  • 天久座長

    洋行帰りの奇術で評判の天久一座の座長。本郷財閥に恨みを持つ。本名はノア

  • チヨ

    天菊の弟子で奇術師見習い。貞光から陽菜の首飾りをもらうが、竹虎に譲る

製品名涙雨とセレナーデ(10)
著者
  • 河内 遙

発売日2022年10月13日

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