原作
日野 草
目には見えない力、呪いやまじない、占いが、現実に存在していると認められるようになった日本。呪力を持つ言語「篭目文字」を操る一族の若き当主となった篭目八尋花(かごめやすか)。そして、八尋花の傷をすべて引き受ける身代わりとしての存在、「配偶」に選ばれた月彦(つきひこ)。危うく儚い関係のふたりが、自身を縛りつける呪われた血の宿命に抗う幻想奇譚。
篭目の人間だが、能力はなく、IQ160のギフテッド。当主・八尋花の運命を見兼ねて、彼女の代わりに命を削る「配偶」になる
呪力を持つ言語「篭目文字」を操る一族の当主。「配偶」として月彦を選ぶ。自分の役割を受け入れているが、そのせいで他人の人生を変えたくない
蚕に似た姿に変化した先祖の魂を操る一族・糸束家の人間。八尋花のことが大好きなため、月彦のことが嫌い。路美の依頼にはしぶしぶ引き受ける
雅人の弟。糸束家の術者の能力がない代わりに、蚕に似た姿に変化した先祖を体に入れておくことができる。兄とともに行動している
占星術管理局東京支部担当官。霊能力が絡む仕事依頼を篭目家や糸束家に頼む。家に伝わる人魚の呪いで、11歳から成長できない37歳
馳川の部下。彼女に振り回されっぱなしだが、慕っている
若者の連続失踪事件の関係者。占いを生業にしているが、相手の未来を占いで出た結果の通りにすることができる能力を持つ
風臥の孫。人の運命を入れ替える能力を持つ。若者の連続失踪事件で最初に消えた人物
八尋花の兄。篭目家では呪力があっても男は無能と見なされることを不満に思い、当主になった八尋花を殺そうとする
八尋花の父で、月彦の前任の「配偶」。役目を果たし、亡くなる。しかし、月彦が窮地に陥ると幻覚のような形で現れ、彼を助ける
製品名 | 篭目の言士(1) |
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著者 | |
発売日 | 2022年12月14日 |