著
比嘉 慂
外に敵、内にも敵──沖縄戦の真実を、重厚な人間ドラマとして描き出し、第7回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞。
娘たちを犯しにやってくる米兵3名を相手に、シマ(集落)の人々が一致団結して戦う表題作『カジムヌガタイ』ほか、読み切り作品6編を収録。
外に敵、内にも敵──沖縄戦の真実を、重厚な人間ドラマとして描き出し、第7回文化庁メディア芸術祭・マンガ部門大賞を受賞。 娘たちを犯しにやってくる米兵3名を相手に、シマ(集落)の人々が一致団結して戦う表題作『カジムヌガタイ』ほか、読み切り作品6編を収録。
沖縄で終戦を迎え、自害しようとしたところを村人に助けられた青年。女たちに乱暴を働く米兵から村人を守るため、知恵を絞り彼らを迎え討つことに
壕を明け渡せと迫る友軍の軍人・曽根に家族を殺された少女。米軍の攻撃でケガをするが、収容された米軍施設で曽根を見つけ、復讐を決意する
智子の家族を殺した日本軍の軍人。「もし戦後に自分の行動が罪とされれば罰も受ける」と言っていたが、偽名を使い、自分の罪を逃れようとする
中国に派兵されたが、中国人を刺し殺せと上官に強要され、正気を失い帰国。役立たずの廃兵として生き抜く覚悟を決め、沖縄に戻る
宮古島に住む少年。横暴な友軍の軍人から自分たちを守ってくれた“兵隊さん”を、米軍からかばおうとする
民間人から食料を略奪するような行為を働く兵士をいさめる正義感のある人物。撃墜された米軍機の搭乗員を秘密裏に殺害し、遺体を埋めてしまう
中尉。上層部の突然の転進で多くの部下を失い、少年たちに「日本は負ける」と明言。その発言をめぐり、少年たちの間で論争がおこる
八重山の小学校に赴任してきた教師。実は軍の特命で派遣されてきた少尉。島民たちをマラリアの危険のある西表島に疎開させようとする
島の巡査。轟の無謀な疎開計画を止めようとする。終戦後、何食わぬ顔で教師のふりで本土に戻ろうとする轟に、勝負をもちかける
製品名 | カジムヌガタイ-風が語る沖縄戦 |
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著者 | |
発売日 | 2003年07月17日 |
初出 | 『モーニング』’01年12号、51号、’02年1号、28号、41号、’03年17号 |