原作
リチャード・ウー
見えているものが、すべてじゃない。人も、町も……。
元商社マンでこけしマニアの赤坂弥一郎は、大学の民俗学講師となり新天地の下町・阿木にやってきた。だが、阿木にはクセのある人々が集まっている……。こけし好きな喫茶店のマスター、蕎麦屋、古本屋、煎餅屋、劇団の座長、その劇団の看板役者、彫刻家、作曲家、小説家、新人漫画家、バーのマスター、ライター兼カメラマン、前知事の政治家、その孫の大学生、現職議員……。人情あふれる下町で、「犯罪者」が動き出す!
『ディアスポリス 異邦警察』『クロコーチ』のリチャード・ウーと『金魚屋古書店』の芳崎せいむによる、下町人情サスペンス開幕!
勤めていた会社を辞め民俗学者に。阿木にある亡くなった叔父の家へ引っ越し、近隣の人と交流を深めるうち、平松殺害を疑われる事態に巻き込まれる
政治家。阿木で一番金持ちで江戸時代からある一番古い家に住む。情報通で近隣住民の経歴を調べ上げている。赤坂と飲んだあと、殺害される
赤坂が講義する大学での教え子。作家の母親が亡くなって以来、祖父・雄之助の家に居候している。家で見つかった藁人形のことで赤坂に相談する
亜里沙の祖父で、元都知事。阿木で二番目に古い家に住む。阿木神社の氏子総代会のボスである責任役員をめぐり、平松と対立したことも
「茶房こけし」の店主。赤坂と同じくこけしが趣味。阿木の町内会の理事をしている。平松のことをよく思っていない
それほど有名ではないが、劇団のシナリオライター兼演出家兼座長。最近、阿木に引っ越してきた。BAR「アウル」で赤坂と知り合う
引っ越してきたアーティストがよく出入りしているBAR「アウル」のマスター。店は伯父の平松に出資してもらった。元は絵描き。薬で前科がある
平松殺害事件の担当刑事で警視庁の主任。赤坂の取り調べを担当する。当初は赤坂を犯人と信じていたが、徐々に状況が変わっていく
赤坂が会社でリストラ室長をしていたころに付き合いがあった興信所の所長。正義感の強い赤坂が罪を犯すとは思えず、彼を助けようとする
小説家。学生運動家で行方不明になっている父と亡くなった母をモデルにした作品が、かつてベストセラーとなり賞も受賞したが、現在はスランプ中
製品名 | 民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(1) |
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著者 | |
発売日 | 2022年12月22日 |