雨夜の月(4)

雨夜の月(4)
著者
  • くずしろ

掲載誌

内容紹介

「何で奏音が壁を乗り越えなきゃいけないの!? 壁の方が崩れなきゃいけないよ!!」

耳の不自由な奏音、彼女に惹かれる咲希。
2人の少女の雨の夜の月のように、目には見えないものけど、確かに在るもの。

世界で刊行決定!


奏音は顧問の三浦から、所属する文芸部では全員が、
夏休みを使って文芸作品を創作する決まりを聞かされ、
自分が耳が聞こえなくなって感じたこと、
そして咲希と出会ってからのことを書こうと思い立つ。
また、夏休み明けの文化祭で行われるクラスごとの
合唱の伴奏を務めることになった咲希は、
過去に周囲から耳のことでうまく合唱できないのを
非難されてきた奏音の心情の吐露に接し、
彼女がこれまでそうした状況で乗り越えてきた壁は、
壁の方が崩れなきゃいけないと言い放つ。

登場人物紹介

  • 金田一 咲希

    高校1年生。高校入学前に偶然出会った奏音が気になっていたところ高校のクラスメイトとして再会。心を開いてくれた奏音のことを知るにつれ、恋心を抱いていることに気づく

  • 及川 奏音

    咲希の同級生。小5まで聴こえていたが、今は耳が不自由。そのせいで友人を失った経験から人付き合いを拒絶。しかし咲希のおかげで徐々に人とコミュニケーションがとれるように

  • 及川 凛音

    奏音の妹。下心を持って姉に近づいていると咲希を警戒していたが、自分が家出したときの捜索中の真剣な表情を見て、認めるようになる

  • 三浦

    現国の先生で文芸部顧問。ひとりでお昼ご飯を食べている奏音を見兼ねて、部室を使わせるかわりに文芸部員になるよう勧める。去年奥さんが亡くなり、一人で娘を育てている

  • 奏音の母

    ピアノ教室を開いていて、高校生になってから咲希が生徒に。教え方は「鬼」。しかし奏音の話になると彼女のことを心配する母の顔になる

製品名雨夜の月(4)
著者
  • くずしろ

発売日2023年03月20日

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