著
大槻 閑人
No Man's Land(ノー マンズ ランド):無人地帯。
それは、医学的に人がメスを入れてはならない領域――。
日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。
新たに綾野を迎えた丘陵セントラル病院。記憶障害のミヤビは、綾野の妻となった麻衣の口から、国際学会で三瓶と出会っていた過去を知らされる。キャリアを捨ててまで自分を救おうとしていた三瓶。その思いに背中を押される形で、ミヤビは
関東医大の大迫に記憶障害にまつわるカルテの開示を要求する。
そして明かされる、三瓶と大迫の道を分けた因縁――。
「片頭痛」「脳動静脈奇形」「髄腔内投与」「No Man's Land」のエピソードを収録。
アメリカの病院から郊外にある丘陵セントラル病院に来た脳外科医。臨床と研究を両立させたい仕事中毒者。事故前のミヤビと婚約していた
丘陵セントラル病院の医師で救急部と脳外科を兼務。記憶障害を抱え、昨日のことも覚えていられない。日記に日々の出来事を記入し、生活を維持
丘陵セントラル病院の救命救急部長。脳外科を兼務。自らをエースと呼ぶ自信家。専門領域しか見られない医師を嫌い、総合的な医療知見が豊富
看護師長。仕事には厳しいが根はいい人。ミヤビの指導を任されている
胸部外科医。自分の都合が第一で周囲からは面倒くさい人間だと思われている。愛妻家
ミヤビの主治医で関東医大教授。三瓶のことを目に敵にしている
関東医大の医局秘書。綾野の婚約者で、関東医大同窓会長の孫娘
丘陵セントラル病院の麻酔科医。マイペースでおっとりしたタイプで緊迫した場も彼女の一言で和む。学生時代は女帝と呼ばれていた
丘陵セントラル病院の病院長。病院に来た早々、破天荒な行動をとった三瓶に悩まされる
関東医大の優秀な脳外科医。星前の大学の同級生。かつてミヤビといい仲だったが、現在は麻衣と婚約中
非常勤で新人の言語聴覚士。失語症患者のためのNPO設立が目標
製品名 | アンメット ーある脳外科医の日記ー(11) |
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発売日 | 2023年05月23日 |