著
渡辺 ペコ
あの時、14歳になったばかりの私――。自分を“モデル”にした少女像を突然発表されたことから、紫の中でしだいに鮮やかになる“先生”との記憶。湧き上がる怒り。友人の茜は紫に寄り添い、中学生の頃のような親密な時間を取り戻すが、その直後「少女像」の波紋が広がり始める。傷つきながらも「全部忘れて終わらせたい」と願ったはずの紫だが……。一方、紫の願いを拒絶した彫刻家・今井とその妻・紅子は何を思うのか。それは本当に“恋”だったのか、“芸術”はどこまで許されるのか――。各メディアで話題騒然! 創作と性加害をめぐる問題作。
旧姓・土屋。元同僚の夫と娘がいるフリーの英語翻訳者。今井の作品で紫を思い出す。わざとSOSを見逃した昔とは違い、紫に協力したいと思っている
茜の中学時代の親友。その頃、今井に恋していた感情に疑問を持ち、彼が作った自分そっくりの「少女像」を不快に思う。現在は九州で整体師に
茜と紫の中学時代の塾講師。現在は彫刻家に。中学時代の紫に似ている半裸の彫刻「少女像」をつくるが、紫が嫌がるのを理解できない
透の妻で、マネージャー。彫刻家としての彼を有名にすべく、奮闘している。そのため「少女像」について不快に思う紫や茜を煙たがる
紫が10年以上前にホステスをしていた中洲の店に通っていた客。整形してから自信を持つようになる。紫と偶然再会して以来、よく会うように
製品名 | 恋じゃねえから(3) |
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発売日 | 2023年07月21日 |