原作
井龍 一
少年少女の大量監禁致死事件…いわゆる【灰川邸事件】の犯人が語った犯行の動機は、屋敷の主・灰川十三との深い確執だった。
養護施設の前に置き去られ、孤児として育てられた幼少期。しかし、誕生日には必ず【サツキ】の花が施設に届けられていた。つまり実の親は健在だ……。希望を持った【彼】は、花を届けに来た父とおぼしき男に会うが、冷たく拒絶される。何か事情があるはずと諦めきれず、根気強く探った果てに、ついに男の家を探し当てるが……。その男・灰川十三はたくさんの子供に囲まれて幸せそうに暮らしていたのだった。父の愛への餓えが、憎悪に裏返る……。
そんな告白を聞いた灰川十三の養子の一人・瀧本蒼佑は、【彼】の心の奥底にある迷いを指摘する。動揺し、狂暴化する犯人。刑事の冴木仁は、弟の蒼佑の拉致監禁場所に急ぐが、その場所に現れたのは【瑕面の男】!
いよいよ一連の事件はクライマックスへ。そして、驚愕の【第二部】が始まる……!
富字山南警察署の刑事。自称エリート刑事。かつて父親から虐待を受けていた。監禁死体遺棄事件の捜査中に義理の弟・蒼佑が容疑者の関係者だと知り、事件の真相を追求する
40歳半ばで大豪邸の持ち主。その家の地下で13人の子供たちの餓死した遺体が見つかり、監禁死体遺棄事件の容疑者として指名手配される
かつて育児放棄され、灰川を父と慕って4年前まで遺体が見つかった屋敷に住んでいたと警察に情報を寄せた女性。灰川が事件の犯人ではないと主張する
冴木の腹違いの弟。冴木が実家を出てから家に居づらい状態が続き、灰川の屋敷で暮らしていた過去が
冴木の上司。義理の弟が監禁死体遺棄事件に関わっていたことで冴木を捜査チームから外す
冴木の先輩。監禁死体遺棄事件の情報を教えてくれる
子供の頃、花音とともに灰川の屋敷で暮らしていた。現在詐欺罪などで服役中。屋敷では次男というポジションだった
子供の頃、花音とともに灰川の屋敷で暮らしていた。屋敷では長男というポジション。通称ノッポ
子供の頃、花音とともに灰川の屋敷で暮らしていた。屋敷では長女というポジション
子供の頃、花音とともに灰川の屋敷で暮らしていた。屋敷では三男というポジション
獄中の灰川を殺害したヤクザの服役囚。灰川に目玉を抉られたことに対する復讐が動機と語るが、冴木は灰川自身に自分を殺すように依頼されたのではと睨む
製品名 | 降り積もれ孤独な死よ(6) |
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著者 | |
発売日 | 2023年09月22日 |