著
幸村 誠
2070年代、人間は地球圏を月面にまでようやく押し広げていた。
夢とエゴに満ちた航宙士志望の青年・星野八郎太(通称ハチマキ)の成長を軸に描く、「惑う人々(プラネテス)」たちの物語。「SF」を一段階進めた大傑作。
2002年度星雲賞コミック部門受賞。2003年にはNHKでアニメ放送開始。そのアニメも2005年度星雲賞メディア部門受賞。同賞の原作・アニメのW受賞は『風の谷のナウシカ』以来だと評判になった。
しがないデブリ(宇宙廃棄物)回収船に乗り組むハチマキは、大きな夢を持ちつつも、貧相な現実と不安定な自分に抗いきれずにいる。同僚のユーリは、喪った妻の思い出に後ろ髪を引かれ、自分の未来を探せずにいる。前世紀から続く大気の底の問題は未解決のままで、先進各国はその権勢を成層圏の外まで及ぼしている。人類はその腕を成層圏の外側にまで伸ばした。しかし、生きることーーその強さも弱さも何も変わらなかった。
※
デブリ回収業者で働く宇宙船員としてDS-12号に搭乗している。木星往還船フォン・ブラウン号搭乗員を目指す
新人宇宙船員。退職する星野八郎太の代替要員としてDS-12号クルーに加わる
八郎太からは「ねえさん」と呼ばれているデブリ回収船DS-12号の船長。地球に夫と息子がいる
DS-12号クルーのひとりであるロシア人。宇宙での事故で日本人の妻を失い形見のコンパスを探していた
八郎太の父親。優秀な航宙士で、八郎太以上に地球を離れていることが多い
八郎太の弟。地球で母親と一緒に暮らしながら、宇宙船エンジニアを目指している
八郎太の母親。地球で暮らし、宇宙船員の夫の五郎や八郎太を笑顔で迎える優しい女性
製品名 | プラネテス(1) |
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著者 | |
発売日 | 2001年01月22日 |
初出 | 『モーニング』’99年7号、28号、2000年18号、19号、36号 |