打ち切りの危機から一転、電子連載移籍で累計60万部の人気作に! 『十字架のろくにん』

一度は打ち切りの危機に瀕しながらも、マガポケ移籍から今や全巻が2度目の重版! 5巻発売時点で累計60万部に達した人気作『十字架のろくにん』。新時代のアンチヒーロー復讐モノの連載秘話を担当者が語ります。


十字架のろくにん(5) 著:中武 士竜


一度は打ち切りの危機に瀕しながら、マガポケ移籍で火がつき、5巻発売時点で累計60万部に達しました。これは、同じく僕が担当している「東京卍リベンジャーズ』の5巻発売時点の約2倍の部数。冷静に見ると、結構すごい数字。

作者の中武士竜さんは本作が初連載。新人賞を受賞して和歌山から上京、数年のアシスタント期間を経て、連載デビュー。筋トレが趣味で声が大きい、今どき珍しいくらいの好青年です。そんな彼が、イジメから始まる陰惨な復讐モノを持ってきたので、はじめは面食らいました。でもよく読んでみると、ただの復讐モノじゃない。中武さんが秘めた、少しまっすぐすぎるくらいの正義感が、冷徹に復讐を遂行する主人公に込められていることに気づきました。

当初「こういうエグい作品は読者を選ぶだろうな......」と一般層は半分諦めていたのですが、ファンレターを送ってくるのはJKばかり。「主人公の漆間くんがカッコよすぎます!」というストレートな内容が多く、データを見ても性別・年齢を問わず幅広く売れています。考えてみれば「悪いやつを一方的に懲らしめる」って水戸黄門と同じ構造。意外とこのマンガ、"王道"なのかもしれない、と思い始めています。

もともとは"電子売れ"でしたが、紙もじわじわ売れてきて、ちょうど年明け2度目の全巻重版がかかりました。映像化のお話、お待ちしております(笑)。

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※弊社広報誌「News Clip」Vol.335よりの転載です。週刊少年マガジン編集部の担当がまとめました。

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