フィギュアの魅力があふれる「令和」時代のスポーツマンガ『メダリスト』

講談社のマンガ編集部が特に推している作品をピックアップ。シビアなフィギュアスケートの世界で、夢破れた青年と出遅れた少女が二人三脚でメダルを目指す、熱い成長譚『メダリスト』について、アフタヌーン編集部の担当者が語ります。


メダリスト(6)
 著:つるまいかだ

五輪を目指すには5歳から始めなければ遅いとされる、フィギュアスケートの世界。
『メダリスト』はそんなシビアな競技で、出遅れた11歳の少女・いのりと、夢破れた青年・司が二人三脚でメダルを目指す、熱い成長譚です。

作者のつるまいかださんが大切にしているのは「令和」のスポーツマンガであること。
根性論に頼らず休養を選択する合理性や、コーチである司が生徒を「いのりさん」と敬称を付けて呼ぶ関係性は、新鮮かつポジティブに読者に受け止められています。

また、もう一つの目標が、フィギュアスケートの「競技」としての面白さを伝えること。
どのジャンプを選択するかの戦略を、カードゲームのデッキ編成に喩えて解説した回では「フィギュアの見方が変わった」と大きな反響がありました。

これらの意識と工夫、そして氷をも溶かしそうな熱量が届き、このたび投票型のマンガ賞「次にくるマンガ大賞2022」コミックス部門にて1位を獲得!
読者からの期待という大変光栄なメダルを胸にさらに高く跳ばんとする『メダリスト』、どうぞご注目ください!

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※弊社広報誌「News Clip」Vol.341よりの転載です。アフタヌーン編集部の担当がまとめました。

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