『鬼灯の冷徹』作者が描く、幽霊と人間の不思議世界 『出禁のモグラ』
講談社のマンガ編集部が特に推している作品をご紹介。この世に起こる不思議をリアルかつコミカルに描く『出禁のモグラ』について、モーニング編集チームの担当者が語ります。
出禁のモグラ(3) 著:江口 夏実
前作『鬼灯の冷徹』で地獄の日常をおもしろおかしく描いた江口夏実氏が『出禁のモグラ』ではこの世に起こる不思議をリアルかつコミカルに描きます。
文系大学生の真木(まぎ)は、ある日仙人を名乗る"死ねない男"モグラと出会います。
このモグラという男、路地裏の銭湯に住み、やたらおせっかいな上に口ばっかりうまく、いかにも怪しげな様子......。
真木はそんな彼と出会って以来、なんと幽霊が見えるようになってしまいます。それだけではなく、モグラと関わっていくうちに、今まで「見えていなかったこの世」が浮かび上がってきて......。
レッサーパンダが大好きな同級生の八重子(やえこ)や、常に食欲もりもりの超怪力女子高生・詩魚(しお)、巨大猫の霊が憑いた祓い屋高校生・梗史郎(きょうしろう)など、クセの強すぎる仲間たちと一緒に、真木はこの世の怪奇に遭遇しつつ、謎が多すぎるモグラの正体にも迫っていきます。
そして真木とともに読む我々も、幽霊とは「死んだ人間」のことであり、幽霊よりも怖いのは生きた人間であると感じることでしょう。
すでに反響多数の本作、ぜひご一読ください!
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※弊社広報誌「News Clip」Vol.341よりの転載です。モーニング編集チームの担当がまとめました。