カンギバンカ(1)
「奪い、奪われることのない“くに”を作る」。それは野盗の少年が思い描くには、あまりに壮大で矛盾した夢だった。 時は戦国初期。繰り返される戦に民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った十四歳の九兵衛は、奴隷として売られるところを野盗団の頭領・多聞丸に救われる。乱世で成り上がり、大名を目指すという野望を語る多聞丸に、九兵衛は魂の鼓動を感じた──。下剋上に向けて二人が進む道は、はたして“奸”か“義”か…? 歴史小説『じんかん』から生まれた、新たなる英雄の物語!! 時は戦国初期。繰り返される戦に民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った十四歳の九兵衛は、奴隷として売られそうになったところを、野盗団の頭領・多聞丸に救われる。多聞丸の夢は「誰にも奪われることのない“くに”を作る」こと。その大志に魂を揺さぶられ、九兵衛もまた同じ夢を歩む。下剋上という壮大な目標。進む道は、はたして“奸”か“義”か…? 美麗×熱血の戦国英雄譚、開幕!【電子版特典】恵広史デジタル画廊